第2回台日韓大学体育研究フォーラムを開催しました

  2020年(令和元年)2月10日(月)、台湾の国立台湾師範大学(台北)にて「第2回台日韓大学体育研究フォーラム」を開催いたしました。体育授業が国内の大学の大多数で開講されている状況は、国際的には希少だといえます。その中で、東アジアの隣国である日本・韓国・台湾(以下、「日韓台」と略す)では、今も多くの大学で体育授業が開講されています。そこで昨年度に引き続き、今年度も日韓台の大学体育の実態に関する相互の情報共有の場として、「第2回台日韓大学体育研究フォーラム」を開催する運びとなりました。

  まずは、台湾を代表して林靜萍先生(台湾師範大学教授、台湾体育学会会長/通訳:林伯修先生、台湾師範大学副教授)に「台湾の大学体育における発展の現状と今後の展望」と題して、台湾の大学体育の現状と台湾師範大学の体育授業の実践事例について発表していただきました。次に、日本を代表して梶田和宏氏(筑波大学体育系つくば国際スポーツアカデミー:TIAS非常勤研究員/平成31年度本共同専攻修了生)に「日韓台における大学体育の実態報告と大学体育の世界地図作成への試み」と題して、日韓台における大学体育の教育システム(開講状況・カリキュラム・教員プロフィール)の概要と世界の大学体育の現状について発表していただきました。なお、韓国を代表して崔義昌先生(ソウル大学校教授、韓国スポーツ教育学会会長/通訳:朴京眞先生、聖心女子大学専任講師)に「体育・スポーツおよび運動専攻は大学で何を学びますか?―スポーツリテラシーの教育に関する考察―」と題して、韓国における教養体育とスポーツ教育の考え方を発表していただく予定でしたが、新型ウィルスの影響により参加が困難となったため、参加者に発表資料を配付するかたちで対応させていただきました。

  今回のフォーラムを通して、日韓台における大学体育の歴史的な変遷過程において、時系列的にも事象的にも、大学体育を取り巻く環境は類似した実態にあり、現在は同様の問題や課題が生起していることを再確認できました。本フォーラムは、日韓台の大学体育の改善・発展に寄与する情報共有の有意義な機会になり、来年度は韓国のソウル大学校(ソウル)において第3回韓台日大学体育研究フォーラムを開催することを確認し合いました。今後も日韓台における大学体育の教育システムや大学体育に関連した教育実践の事例について、継続的に共同研究として調査を進めていくことが望まれます。また、韓国・台湾の取り組みを参考にしながら、わが国の大学体育の高度化に向けた教育・研究の推進がさらに期待されます。なお、これまで共同研究として実施してきました「日韓台における大学体育の教育システムに関する国際比較研究」に関する調査結果は、今後、国際誌において発表予定です。

 本フォーラムを開催するにあたり、国立台湾師範大学の多くの大学体育関係者にご支援ご協力を賜りましたこと、この場をお借りして心より感謝申し上げます。